「優羽…」

愛羽のどこか不安そうな顔。
そんな顔をさせてしまった、そう考えた優羽は罪悪感に覆われた。

「今日の夜、頻繁街の5番目の裏路地に来なさい」

優羽はそれだけ言うと愛羽の手を引いて屋上を出た。



屋上に残された光龍________



「ごめん、取り乱して」

どこか寂しそうな孤独な空気を出す柊夜。

「柊夜、俺らは仲間だ。
お前のやりたい事分かってる。
けどな?モノには順番があるんだよ。
それを踏まえた上で夜行ってこい」
「霧夜…」

柊夜の目をまっすぐ見る霧夜。
霧夜の目からは何の感情も読み取れないただの黒。
だけど何処か優しげな目だった。
夜優は2人の意見を尊重するかの様に柊夜に微笑んだ。
柊夜は自分を見捨てないでくれる2人がとても嬉しかった。









だけど壊れてしまったよね…
なんであの時『やめろ』って言えなかったのだろう。
もう戻ってこない貴方の命。
なんでこんなに辛くて涙が止まらないの______……