まっ、でもあたしには卓球っていう




なにより大切なものがあるから




いいんだけどね。




親の影響で小1の頃からやってて、




卓球っていってもピンポンじゃなく




本格的にやってるんだ〜。




実は全国でベスト8に




入ったことがあったりする。




時速160kmの球を打ち合うんだから。




卓球、なめちゃいけないよっ!笑




で、なにより卓球を優先するためにも




恋をしないって決めてるんだ。




卓球に恋は邪魔だからね〜。




ってなわけで、




恋なんてまだしたことない。




最近では、卓球に恋しよう!なんて




本気で思い始めちゃったりしてる。





「愛凛、美麗ちゃんが待ってるわよ〜。」




「はいはーい!
んじゃ、行ってきまーすっ!」




玄関で待ってくれてるのは




あたしの大親友、梶田 美麗(かじた みれい)。




小学校の時から




いつも一緒に登校してるんだ。




美麗は、とにかく明るいのが




取り柄のあたしとは違って、




いつも冷静でとてもクールな感じ。




同い年とは思えないぐらい




大人っぽく美人さん。




その上成績優秀だからモテるモテる。




中学校でも注目されるんだろうな〜。





あたしたちはいつものように




ドラマの話や春休みの話をして




学校に向かった。