「これ、はずせ」

俺は奴の声がする方に自分の手を出した


「ここに来て第一声がそれですか。随分と冷静なんですね、さすが俺の藍さん。」


そういえば自分でもびっくりするくらい冷静だ。なんでだ?妹の小説のせいか?
・・・って待て、こいつ今最後の方でなんて言った?
「俺の藍」?なんだそれ・・・
つうかなんで俺の名前知ってんだ?


そんなことを考えていると奴はまた口を開いた