すると、ふっと掴まれていた手が開放された。 目を丸くして千鶴くんを見ると 「嘘。冗談」 しれっとした顔で見てくる。 「だって、千奈美。思ったより、声だすから」 はっ、はぁ…!! 「こ、声って言うなよ!!声って!!」 「ん~、早く行くぞ。腹減った」 のそのそと歩きだした。 最悪!!マジで! 高校生に、からかわれた。