次の日の授業中、翔亜くんとは最初はきまづかったけど、翔亜くんが普通に話しかけてきたから、へーきなのかなっと思って、いつも通り話してた。すると、

「昨日のこと、気にしてるんだからな」
と翔亜くんが私の耳にささやいてきた。

えーー！気にしてたの!?私はどうすればいいかわからなくて、とりあえず謝った。


「あの…翔亜くん？ごめんね？」
翔亜くんの顔をのぞきこみながらそういうと、翔亜くんが、
「…っ！ったく…その顔、そそるんだけど？」

「えっ？」

「はぁ…なんでもねーよ」

よく聞こえなかったなー…なんだったんだろ？まぁ、とりあえず、許してくれたんだよね！


「はぁ…あきらめられんのかな…」

自分で勝手に解決した私には、この言葉はきこえてなかった。

「花奈は鈍感で天然だから、気をつけてね♪」

「はぁ…まじか…」

この会話すら、その時の私には聞こえてなかった。