いじわるで優しい君へ

家に帰ると、何件かメールがきていた。迷惑メールだろうなと思ってひらいてみると、一件だけ迷惑メールじゃなかった。

誰からだろう?と思ったら、翔亜からだった。

普段、メールなんてしないから、びっくりした。

はじめの方は普通の世間話?だった。でも、最後の方からいきなり好きな人の話になってた。メールの文に好きな人はいんのか?って書いてたあったから、いないよーー!笑笑って送った。

「急になんだろ?」

考えてたら、すぐに返事がきた。
メールの文はこんな感じ。


「ふーん。いないのか。じゃあさ、お前が困ることいってもいい?マジで、いきなりなんだけどさ…俺と付き合ってください!」


「ふーん…」


…ん?いや、なんかおかしくない?
俺と付き合ってください…?
えーーーーーーーーーーーーーーーー!
これって夢だよね?うん、夢だ!ゆめ…だよね?

自分の顔を叩いたりつねったりしてみる。
ゆめじゃないよ…
どーしよ…っていうか、これって人生初告白だよね?でも、翔亜くんのことをそんな風に見たことなかったから…


どーすればいいんだろ?こういうときは、菜々花に相談だよね!
私はすぐに菜々花に相談の電話をした。

「もしもし?」

「もしもし!ねぇ、菜々花!大変だよ!この世の終わりかもしれない!」

「え?なに、どういうこと?」

「あのね!おおおお落ち着いてきいてね!」

「いや、まずは花奈が落ち着きなよ」

「あ、うん…」
私は深呼吸をして、おもいきって菜々花にうちあけた。


「あのね!翔亜くんに告白されたの!」

「ふーん…」

「え?なんか、反応薄くない?」

「いや、そんな気がしてた。なんとなく」

えーーーーーーーー!菜々花は知ってたってこと?

「え!?じゃあ、なんで教えてくれなかったの!?」

「そういうのは、いっちゃいけないのよ」

そんな~…
「まぁ、とにかく明日ね!私、今忙しいから~」

「ごめんねーー!おやすみーーーー!!」

私は、電話をきっていろいろな考えを巡らせていた。そういうのって、なんとなくわかるものなのかな?とにかく、明日も学校だし、考えずに寝よー!


私は、自分に言い聞かせるようにして寝た。