TIMING.


午後15時29分。

高校生の私にとって今は、
1日の最後の授業が終わる1分前。
秒針が動くと同時に鳴り響く鐘の音。

教科書を閉じる音、文房具を片付ける音、
号令とともに動く椅子の音が広がる。

そして重なる声。
それから漏れる声。

「今日も終わったー!」
そう、今日も今日が終わったのだ。