宇宙の星

大樹と仲良くなったきっかけは、小学1年の運動会だった。

徒競走で同じグループになって、もちろん勝ったのは俺、だけどそれは大樹が途中で転けたから。

それじゃあ勝負にならなかった。なんて餓鬼だった俺はそんなことも考えられなかったけど、、大樹が途中で転けたのをすぐ分かると俺は立ち止まった。

一位だった俺を遠慮なく通り越してゴールする他の奴ら、そして少し重く静まり返る空気感。

俺は泣いてる大樹のところに駆け寄り、手をひっぱて歩いてゴールに向かった。

普通小学1年のガキンチョがあんな事するかよ(笑)なんて今では大樹にからかわれるけど。