宇宙の星

お葬式。

宇宙は私が知らない大粒の涙を沢山沢山流した。

かける言葉はなかったけれど、私は宇宙の手をしっかり握っていた。

それから私は星についてひたすら勉強したお母さんとの約束をーーーーーー宇宙に星を好きになってもらうように。

私は毎晩宇宙の家に行き寄り添った。泊りがけでも私のママとパパはわかってくれていて何も言わなかった。

宇宙は星をまっすぐに、まるで林檎を弓矢で射抜くように、狙いを定めたかのように眺めていた。

私は星を眺めながら一滴のキラキラと輝く涙を流したーーーー初めてその時。

その後二人で窓際に座り込み毛布にくるまって私にとっては初めてのキス。

ファーストキスを宇宙と交わした。