宇宙の星

お母さんの瞳には少し涙で水溜りができていて、鼻先も赤くなってる。

その時宇宙は病院に急いで向かってる最中だったと思う。

私は泣けなかった。悲しい気持ちが体全身から溢れ出して、その悲しさは涙には変わらなかった。悲しすぎた。

「夏樹ちゃん?」

はい?と夏樹がお母さんと目を合わせる。

「一つお願い聞いてくれるかな?」
「いってください!なんでも!」

私は必死だった、私にできない事でも答えは「はい!」と答えるつもりだった。