宇宙の星

そしてプラネタリウムを見終わり、あたり全体が明るくなると5、6人は寝ていたのかグッと背伸びをする。

こんなに素晴らしいのに寝てたのか…と少しがっかりもするが、横をみるとほとんどがカップルだった。

(なんだ。みんな片方の付き添いか)

そりゃ興味なければ寝れちゃうよな。と思いながらも夏樹ときてよかったと改めて嬉しい気持ちを再確認する。


「宇宙!この後どーする?」
「あぁ…今日はこの後大樹が家にくる」
「えー!いいなぁ!私もーーー」

夏樹は目をパチクリして、アピールをしてくる。

「別にいいけど」

やった!と夏樹は両手をパチンッと合わせ喜びを表す。

「じゃー私一回家帰ってからでいい?」
「わかった!」

とプラネタリウムの感想を二人で語りそんな話をしてるうちに駅についてしまった。

夏樹とは帰る方向は同じだけど最寄りが違う。高校1年の時に夏樹は4駅隣に引っ越してしまった。でも、そんなに遠いわけでもなく、駅と駅の合間が短いし行こうと思えば自転車でもいける距離だ。