『ジリリリリ・・』「はぁ。新学期だぁ。」
時計のはりは7時を指している。
「お母さん、おはよ!」
「あっ。おはよう!優愛!今日から新学期だね!」
「うん!」
朝食を食べながら、運命の相手に会えないかと想像しちゃった★☆そんな事を考えながらご飯を食べてたら、あっという間にこんな時間!?
「ああっ!」
「何よ!急に叫んだりして!」
「お母さん!もうこんな時間だよ!」
「知らないわよ!早く行きなさい!」
そんなお母さんの声にも気づかずに、真っ先に瑠璃の家に向かった。
『ピンポーン』
「瑠璃いますかぁ?」
「あぁ。おはよ!優愛ちゃん!瑠璃ならもう学校にいっちゃったわよ!」
「ええっ!」
(もう行くの早いよー)
「ハァハァハァハァ」
やっと学校着いた~!
わたしはえっと・・。1組だ!
他に誰がいるのかなぁ?
「あっ!」
クラス表の中に瑠璃の名前があるのに気づいた!瑠璃と一緒だー★☆そんなこと思っていたら、『ガラッ。』
「優愛ー♡朝、一緒に行けなくてごめんね!それより同じクラスだねー♪♪しかもけいちゃんとも一緒なんだよ♡」
(はぁ。けいちゃんねぇ。けいたの事、そんな風に呼んでるんだぁ。ラブラブだなぁ。)
「まぁ教室入ろ!」
「ねぇ、席って自由?」
「それがさぁ。先生に決められてたのー!」
「えーマジでー!?」
嫌だなぁと思いつつも私の隣は誰かと見てみると、森野大洋・・。なんか名前は知ってるけど、顔とか性格とかイマイチわかんないなぁ。そう思いながら席につくと、
「そこ、俺の席!」
「ん?あ、私?ゴメンなさい・・!」
もしかしてこの人が森野大洋・・。
「あの、森野大洋くんですか?」
「あ、うん。そうだけど?何??」
「あ、いやなんでもないです!私、隣の前田優愛です。お願いします。」
「あぁ、うん。よろしく。」
なんか愛想悪いなぁ?そう思いながらじーっと見てると、
「何??」
「あ、すみません。」
「さっきからお前、謝りすぎw」
いたずらっぽい笑みを浮かべながら私の頭をポンッってたたいた。
その瞬間、胸がキュンッってした。そのときはまだこの感覚がどーゆー意味だったのかわからなかったけど・・