母さんと同級生の子供と同じ学校とか凄いような気がする。
とりあえず桜が落ち着いてよかった。
俺は桜の隣でそんなこと思ってた。ふと桜の顔を見たら、なんか”っは”って聞こえた。桜が黒くなってる気がすんだけど…
「桜ちゃん、後で瑠璃に連絡して謝っておくわ。本当にごめんなさい。」
もう一度言って、保護者達は深く頭を下げた。
「弁償してくれるならいいですよ。でもまたあったら、叩いていいですか?思いっきり。」
「笑顔で何言い出すんだよ桜。」
「だって叩かれそうになったもん。それ位いいですよね?」
「えぇ、いいわよ。全然構わないわ。悪い事したら存分にどうぞ。」
「お母さん?!」
「嫌ならしなきゃいいだけよ、それを理解できないほどのバカじゃないでしょ?」
そう言って、保護者は帰っていった。
やっぱりこの学校の卒業生はキチンとしてんだな。改めてそう思った。
母さんもいじめられてたと父さんから聞いたことがある。母さんはそんなのもう気にしてないみたいだけど。その時の事は父さんまだ反省してるみたいだ。
やっぱ血筋なのかもな。関係ないだろうけど…
「んじゃ、俺自分の教室にもどっから。」
「あぁ、わかった。ありがとね夜。」
自分の教室に戻れば、もう授業は始まっていた。
担任に事情を聞かれたけど、一応説明して許しはもらえた。俺の担任は、母さんの担任を勤めてたからなのか桜が怒ってキレていたと言ったらしょうがないといって見逃してくれた。
母さん、在学中に何したんだよ…
やっぱり母さんは凄い。