「ちょっと健!何時まで寝てるのよ!遅刻するって言ってるじゃない!!」
「俺今日仕事休み…」
「仕事じゃないわよ!!今日は瑠璃達のとこに行く日でしょうが!!起きなさい!!」
「後五分…」
もぞもぞと健は布団の中に潜り込んで行った。流石にイラつくので、私は最終兵器を使う事にする。
「奈々~、お父さんを起こしてくれる?」
「は~い!お父さん起きて!」
ドスッと健の潜った布団にダイブする奈々。
ゴフッと何か聞こえたけど気にしない。悪いのは健だからね。
「おはよう奈々…」
「おはようお父さん。お母さんが怒ってるよ?」
「うげ…」
「後五分で支度しなさい。いいわね?」
「はい。わかりました。」
「奈々、お父さんがまた寝ないように見張ってて?」
「は~い!」
健が着替えている間に食器やら洗濯を終らせて、すぐに家を出られるようにした。
皆が集まるのは久しぶりだから少しわくわくしていた。
洗濯が全て終った時、健が片手で奈々を抱き上げながらリビングに来た。
「なみ、頼むから奈々で起こすのはやめようぜ。」
「ならさっさと起きる事よ。急ぎましょ? 」
「俺の朝食は?」
「車の中で食べなさい。おにぎり作っといたから。」
「さんきゅ。行くか。」
健が車を出している間に家の鍵を閉めて、奈々を車の後部座席に座らせた。
健が朝食を食べている間は私が運転する。流石に食べながらの運転はさせられないからね。
「久々に瑠璃たちに会うのね。楽しみだわ。」
「だなぁ、誰かしら出産だったり仕事で全員は揃わなかったし。」
「奈々も楽しみ!健斗君に会えるもん。」
「健斗は今小学校だっけ、早いなぁ。」
「おじさんみたいね。」
「んな!」
皆元気かしら。