瑠璃の新事実を知って、また新しく問題が始まった。
冷から話しを聞いたところ、瑠璃が屋上にいたのを知らなかったみたいだけどそこで告白された。
そのときの会話を瑠璃が聞いてたみたい。
という風に冷からは聞いた。
瑠璃の話しによるともうその事に関して触れて欲しくないみたい。

「で?何でそんな事いったの?他にも言い方があったんじゃないの?」
「そりゃあったけど…瑠璃がまた虐められるのは嫌だったし、無いとは思ったけどあぁ言えばもう誰も来ないと思ったし…」
俯いてそう言う冷だけど、正直な感想…
バカじゃないの?
言い方一つで全部決まるってのに、何でそういうかな?しかも瑠璃がいるのに気がつかなかったって言うけど、それでも好きならもう瑠璃以外好きじゃないって言えば早かったじゃん。何でそういうことに関しては思考回路が回らないかな。
「冷、早く誤解解きなさいよ。これじゃ、瑠璃が他の人と付き合いだすんじゃない?」
「それだけは嫌なんだけど…」
「ならさっさとしなさい。今日話したら?」
「そうする、サンキューなみ。すっきりしたよ。」
「それは良かったよ。それにしても…瑠璃とカイ遅くない?かな、カイは?」
机に向かって小説を読んでいたかなに聞いた。かなは本を置いて、こっちに寄って来て言った。
「るーちゃんに用があるって言って、朝早く先に行ったわよ?てゆうか、るーちゃんがカイに話しがあって今日は一緒に来るって言ってたわ。」
ムスッとした顔で教えてくれた。機嫌悪かったのはそれなんだ。
よほど瑠璃が好きなのね;
「何の用なのかしら?」
なんといいますか、黒いオーラをまとってるように見えます。
それに関しては触れないようにしよ。身の危険を感じるしね。
「わからないわ。でもいいわ。カイに後でじっくりと聞きだすつもりだから。」
ニッコリと笑うかながもの凄く怖かったのは、言うまでもない。
そんな感じでいたら、瑠璃とカイが教室に入ってきた。
「おはよー瑠璃。」
「なみ、かなおはよ。カイ、話し聞いてくれてありがとね。助かったよ。」
「おう、またなんかあったら話せよ。」
「うん。ありがと…カイ、今すぐ逃げようか。」
「は?」
「かなが戦闘体制に入ってる;」
「カイー?覚悟はいいかしら?」
笑ってるように見えるけど、目が笑ってないよかな!怖いよ!怖すぎるって!
カイは青ざめて教室から走り去って行き、その後を追うようにかなが追いかけていった。
…ご愁傷様です。生きて帰ってきてねカイ…
その様子を見ていた瑠璃は少し笑って、自分の席に着いた。
でも、一度も冷の方には視線を向けはしなかった。これは完全に冷を避けてるってわかる。いつもなら冷に挨拶するんだけどね。それさえもしなかったんだから。
「瑠璃~、ちょっといい?」
「何?」
「廊下に行きましょ?」
理由を言わずに私は瑠璃の腕を引っ張って、廊下に連れ出した。何が何だかわからないって顔をしている瑠璃を放って、直球に聞いた。
「冷とやり直さないの?」
「何でいきなり?」
「まだ好きなんじゃないの?諦めるの?」
「…だってもう冷は私の事好きじゃないもん。諦めるしかないでしょ?」
「本当にそう思ってる?」
「だって冷がそう言ったんだよ?私にじゃないけど…」
俯いた状態で瑠璃は話す。これは瑠璃の一番の癖。堪えきれない感情とか、悲しい時とかでよくやる事。簡単に言えば、嘘吐いてる時とかによくやるんだけどね。
瑠璃は気付いてないみたい。
「瑠璃がそう決めたなら口出しはもうしない。でも、後悔だけはしないでね。」
「…わかってるよ…」
小さくそう言った瑠璃は、俯いたまま教室に入っていった。
こりゃ完全に重症だなぁ…それもそうだよね、あんなに好きだった冷に言われりゃあぁなるだろうし…でも、本気で瑠璃は諦めるつもりだしどうするべきなんだろう?
第三者が口出しする事じゃないってわかってはいるけど、じれったいなぁもう!

誰か何とかしてよ!!