次の日、今日の授業はほとんど文化祭の事だけ。結構メンドイ事だらけ。
「えっと、昨日の委員会で文化祭でクラスごとの宣伝を開会式で行なう事になりました。何か意見はありませんか?」
「どんな事する?」
色々な意見がクラスで上がる。
無難な意見は全くでなくて、どうなる事やら。
「歌とか誰か歌えばよくね?」
一人の男子がそういった。
「誰が歌うの?」
となみが問いかけて、言いだしっぺの男子は考え始めた。冷はにやっと笑って一言…
「瑠璃が歌えば?」
冷が突拍子もないことを言う。
「はぁ?!何で私が歌わなきゃいけないのさ!」
「昨日歌ってたじゃん。」
「あれは関係ないの!歌いたくない!」
「えぇー。」
何で私が歌わなきゃいけないのさ。めんどくさい。
大勢の前でなんて歌いたくない。
「じゃ、他に意見ある?」
「うっ…」
それ言われたら反対できないじゃんかバカぁ!
歌いたくないけど、他に意見あるわけでもないし…
「はい決定ー!なみ!瑠璃が歌ってくれるってよ!」
「何言ってんだよてめぇ!一言も承諾してないだろうが!」
「なみー!早く書いて提出して来いよ!俺このままじゃ殺される!」
「はいはい、出してくるわよ。」
「承諾してないってのが聞こえてないのかよぉ!!」
「まぁまぁ、落ち着けよ瑠璃。」
ポンッと肩に手を置いて、笑う冷。
肩に置かれた、手の手首をつかんで冷を睨む。
「承諾してないってのが…聞こえてないのかなぁ?冷…」
手首をひねって、胸倉つかんで一本背負い☆
結構痛そうな音が聞こえるけど、自業自得って事でw
「痛っ…久しぶりに投げられた…」
「自業自得でしょ?今すぐなみに取り消してきなさい。」
「断る!」
「今度はどうやって投げて欲しい?」
「嫌だぁぁ!!!」
冷をどうやっていじめようか考えてると、クラスメイト達は笑ってみてるだけ。
笑うだけで済ませるなっての…
「てか他に歌える子いない?てゆうか代わって。」
「いいんじゃない?瑠璃で。ねぇ?」
「「意義無ーし!」」
「こんな時に団結すんじゃねぇよ!」
決定とかふざけてんじゃねぇっての…
「頑張れよ瑠璃。」
けらけら笑う冷には殺意しか沸かない。
誰のせいだと思ってるんだよコノヤロー。
あーもう!何で私がやる事になんの?!