公園まで一気に走ったから疲れちゃった。少し休んでいこう。
公園のベンチで一休み。あー疲れた…こんなには走ったの久しぶりだよ。喧嘩やめてからこんなに走る事なかったしなぁ。
てかその前に…問題が一つ。
明日から冷に顔向けられないし!どうしよう…
「逃げんのだけは、いまだに早いよなお前。」
「冷…;何でここに?(^ω^;)」
「顔文字使うな、なみに聞いた。」
なみさん!私の命が削られますよぉぉぉ!
「で?何で逃げた?」
「特に理由は…「ないとは言わせない。それと…」はい。」
「何でいきなりキスしてきた?」
「言えません…」
んなこと言えるかぁぁぁ!恥ずい!
「へぇ…」
顔近づけるなぁ!
うぅ、座るんじゃなかった…今になって後悔するし…
「で?何で?」
耳元で、ささやく冷。
息が耳に掛かって、もの凄くくすぐったい。
私が耳弱いのしてるくせにぃ…意地悪だ。
「耳元で話さないでぇ…///」
「何で?」
「くすぐったい…///」
「じゃ、教えて?」
こいつ絶対わざとやってる…いつもこうだし。
何かあるといつも耳元でささやく。
こいつの本性どSだよきっと!
逃げようとしたけど、ベンチに座ってるから冷に両手で動けないようにされてる。
逃げられません。どうすればいいかな。
「瑠璃?どうかしたのか?」
「だから耳元で話すなぁ…///」
「話してくれるなら止める。」
「話すから止めてぇ…///」
やっと耳元から離れてくれた。
でも顔は近い。暗くて本当に助かるよ。
「で?何で逃げたんだ?」
「恥ずかしかったから///」
「自分からしてきたのに?」
「うっさい!」
「ははっ、そっか。」
笑いながら冷は頭を撫でる。こっちはもの凄く恥ずかしいのに、何笑ってんのさぁ。
「瑠璃、教室で歌ってたよな?」
「まぁね…って何で知ってるのさ!」
「帰ろうとして教室に入ろうとしたら、聞こえた。」
「居たなら声かけてよ!恥ずかしいじゃんか!」
「歌うまいのは知ってたけど、聞いたのは初めてだったからな。話し掛けるのためらったんだよ。」
「そうゆう問題じゃないでしょ?」
「あの曲、誰のだ?」
「内緒。」
「ケチ。」
「酷い!」
何だかんだで喧嘩が始まる。時間が時間だから大声出せないけどね。

数分の喧嘩、暫くしたら終るけどね。
「瑠璃の考える事は全くわからないな。いまだに。」
「そうでっか。」
「そうだな。」
……全く会話が続きません。
なんだろ、すっごく気まずいな。沈黙が続く。
「あれ?冷と瑠璃じゃん。何してんだ?こんなところで…」
「あぁ、瑠璃が逃げたから追いかけてた。」
「なみ~、裏切ったなコノヤロー!」
「だって冷の目が怖いんだもん。ついね…ごめんごめんw」
「うぅ…」
なみと健が、公園の前を通りかかっていった。
健は部活で、なみは委員会だろうけど…
「なみ、委員会長かったんだね。でもなみさっき昇降口に居たよね?」
「うん、でもその後冷が来て呆然としてたら健が来たからね。」
なんだかなぁ。
「で、文化祭の話しどうだった?」
「あぁ、クラスごとの宣伝を開会式でやる事になったの。」
「「「めんどくさ!」」」
「声そろえて言わないでよ!」
それもそうですね。納得するしかないね。
でも宣伝で何するのかクラスで決めるとか、かったるい。
「とりあえず、その話は明日にしようぜ?もう暗いし。」
「そうね。そうしましょ。」
「帰ろう帰ろう!じゃね!」
なみ達のお陰で、冷が手をどけたから動けるようになった。鞄を持って、家に走る。
逃げたようなもんだね。うん。
「え!瑠璃?!」
「また明日ねー!」
なみ達に手を振りながら家に帰った。
明日…本当にどうしよう。
まぁ、明日なるようになるさ!