まだ頭がついていけていない。
部屋の確認が終わり、三階の案内に移る。
この階は遊び場といった方が正しいだろう。
図書室や娯楽室、ファッションルーム、映画鑑賞室。
テラスには露天風呂があるらしい。
もう洋館の域を越えているような…。
手近にあった扉を開けて中を覗く。
何だか危なげな薬品が置いてある。これ、なんの部屋なんだろう。
『はいはーい! 館の案内はこれにてしゅーりょー!ここからは自由に探索してくれていいよ。 ただし、【7時】までに一階のダイニングに集まってね』
兎はスキップをしながら階段を下りてい
った。
彼女を見送った後、振り替えると皆はいなくなっていた。
解散するの早。
そんなことを思いながら四階に行くための階段を探す。
でも、
壁伝いに歩いても、全ての部屋を探しても階段を見つけることはできなかった。
歩き回ったので図書室で休んでいると、扉が開き兎が顔を出した。
私を見るなり駆け寄ってきて隣に座った。
『さっき渡し忘れちゃったんだ、これ』
兎が差し出してきたのは懐中時計。
首から下げられるチェーンが付いている。
兎を見ると頷いてから出ていった。
……時計をポケットにしまって私も図書室を後にした。
