こわばな



「…最後にケンカをしてしまいました」


「ああ」


「組長さんには、何でも、お話しされてたんですね」


「ああ、そうだな」


「明日も来ます」


「そうしてやってくれ」


「聞いたことがあります。長期間、意識がなかった人が回復されたお話し。治りますよね」


「そうだな。外部からの刺激は脳にいい影響をあたえるらしい」


「はい。毎日、来ます。今日は、ありがとうございました。里見も、ありがとうね」


愛菜が微笑んだ。


その笑顔は泣き顔よりも痛々しくみえた。

三人は会話をすることもなく解散した。