「(祐希くんったら、やっぱり僕なんだ)」
愛菜は少しだけ微笑んだ。
祐希の横に怖い顔の人が、ぎこちない笑顔で座っている。
やはり矢印がペンで書かれており〈僕の親友 匠 長五郎 (あだ名は組長)〉と記されていた。
「(組長?この人も高校生なのかな?)」
愛菜はこのまま今夜は終えようと思っていた、
祐希と視線があった。
その刹那、祐希が視線をそらせた。
その瞬間、愛菜の感情が弾けてしまった。
反射的に用意してあったメッセージを祐希に見せてしまった。
涙が出た。
何故か祐希も泣いていた。
映像が消えた後、愛菜が鏡を割った。


