「残念ながら在校生のなかに、その生徒は存在しないよ」 愛菜は呆然とした。 「事情は分からないけど、その…言いにくいんだけど、その男に、騙されてるんだと思うよ」 事務室に駆け込んだ愛菜は事務職員に名簿を見せてほしいと頼み込んだ。 里見の協力もありプリントアウトした在校生名簿を見せてもらえた。 「……うそ」