12月14日
その晩は前日よりも余裕をもって臨んだ。
愛菜は高校の制服姿になり自分自身をアピールした。
映像が繋がった途端にゼスチャーで、もう一度、生徒手帳を見せてほしいと懇願した。
少年は嫌な顔ひとつしないで見せてくれた。
愛菜は自分の生徒手帳の身分証を少年に見せながら、相手の個人情報をメモした。
「(湯浅 祐希くんっていうんだ。素敵なお名前♡へぇ、埼玉県幸手市に住んでるんだ。隣の町じゃない。近い近い♡はぅ幸手高校なんだ。頭イイんだ。2学年!同学年だぁ。えへへ♡)」
愛菜は祐希の消えた鏡面をいつまでも、ウットリと見続けた。


