「…うわー、この時間、この鏡なんだわ♡」 少年が生徒手帳の身分証をこちらに見せている。 文字は逆さまではない。 「…頭イイ!」 愛菜は感心して、うなずいた。 愛菜が少年の顔に見とれていると映像が自分の顔に切り替わってしまった。 愛菜はそのことにも気づかずにいた。 優しそうで弱弱しいながらも芯の強そうな少年の風貌は愛菜の理想の男性像と一致していた。