あっという間に半日が過ぎた。 昼休みに弁当を食いながら組長に結果を報告した。 「愛菜ちゃんか…!可憐な名だな」 「おいおい組長、気安く愛菜さんの名前を呼ぶなよ。穢れるだろ」 組長には悪いが僕の顔はニヤケっぱなしである。 「ところで、愛菜ちゃんはどこ住みなんだ?」 「フフフ…、埼玉県光成市だよ。俺たちと同じ埼玉県人だったんだよ!」 組長が怪訝そうに首を傾げた。