こわばな


僕は帰宅後、仮眠をとり、本番に備えた。


今夜は会える予感がした。


深夜2時。


予感は的中した。


鏡の中に彼女が映った。



僕は用意していた生徒手帳の身分証を彼女に見せた。


それを見た彼女が、うなずいた。



僕の心臓が大きく鳴った。


成功したのだ。


僕は思わずガッツポーズをとった。


再び鏡を見ると、すでに彼女の姿はなく、僕のニヤけた顔が映っている。