「まずはコミュニケーションだな。祐希、その女を口説け!」 僕はどうツッコンだらよいかわからなかった。 「鏡の中の娘なんだよ!」 組長がニッコリ笑った。 「問題ない。手話でも筆談でも方法はある」 僕は組長の柔軟な発想に感心した。 「ありがとう。家に帰ったら試してみるよ。……でも、こんな荒唐無稽な話、なんで信じられるんだい?」