どの人も憎い。
憎くて憎くてしょうがない。
苦しみや、憎しみの感情しかなかった私。
一生に一度の小学生時代。
返してほしい…。
あの時間を返して。
もう戻っては来ない失われた時間。
私はそれを思いながら、埼玉で出会った彼らを恨み続ける。
いくら今の生活が楽しくても、多くの友達がいても、私をいじめ、屈辱を味合わせた人達のことは絶対に忘れないし許さない。
胸の奥の奥に秘めた密かな怒りは、まだまだ癒えることはない。
そして、その怒りの対象者の中に、琉希くんが含まれていないのは事実。
彼ほど目を引く魅力的な容姿の人間を、私は他に見たことがない。
そんな人と出会ってたら、忘れることなんてないと思う。
琉希くんはどこで出会ったのかを言わなかった。
少なくとも、小学校は同じではなかったと思う。
だから、琉希くんは関係ない。
彼のことはまだよくわからないけど、そんな酷いことはしないはず。
琉希くんについては知らないことだらけで、あんなにフレンドリーに話しかけてくる友人なんていたっけと、疑問に感じる部分はあるけど…。
それも、少しずつ知っていければいいよね。
