「綾!遅れてごめん、部活が長引いちゃって……」


「あーやっときたあ!もお〜…
まあ、部活ならしょうがないよね」


「本当っとにごめんね!!」


「しょうがないから今回は許してあげるよ〜
よし、ほら!行くよー!」


「ごめんね…!ありがとう!」


今日は親友の綾と合コンに参加するため、近くのお店にきていた。

お店の名前は【池田屋】。
新選組に関わったお店である。


私は歴史が好きだから、合コンとは別に今日ここに来るのを楽しみにしていた。

……まあ、合コンは数合わせでしかないし。


今は彼氏とか作る気もないから正直面倒……だけど綾の頼みだからね。


「池田屋かあー、なんでここなんだろ?」


「なんでだろうね〜?…まあ、あたしは全然嬉しいけどねー」


「あーあんた、歴女だったね笑
新選組?だっけ、今時珍しいよねー」


「珍しいのかなあ?ただ生き様とか、すごいかっこいいなあって思ってたらぬめりこんじゃったんだよねー…」


「あんたそんなんだと彼氏出来ないわよー?」


「彼氏ねー今はいいかなあ…部活も忙しいし」


「だーめだこりゃ」