星に願う

俺の家は属に言う、財閥だ。父親も母親も俺を大切にしてくれてる。
時には、煩いくらいに…。

族に入りてぇって言った時は、両親共に顔を輝かせながら入れと言ってくれた。
理由は、父親が初代総長だったから。

大切にされてんのに、何か足りないと思って育ってた。
喧嘩しても、仲間と居ても埋まらない屈強感。
ずっと、何だか分からなかった。

中2の夏休みに、俺達5人はゲーセンで倒れてたどっかの族の奴を介抱していたら警察に


「お前ら!何やってんだ?!」

怪我をさせたと疑われた。チゲーって言っても、見た目で判断されて決めつけられた。