星に願う

それから、どうなったかは覚えていない。

今、紗柚南ちゃんは、この佐上病院で機械に繋がれて命を繋いでる。

いわゆる、植物状態。
意識は戻るって、佐上おじぃちゃんが言ってからもう、10年くらい覚めない。

私が犯した罪は、重い…。


「これが、過去にあった事。私の、病気については何か佐上おじぃちゃんから聞いた?」


「…何も。…沙亜羅は、悪くない。」


頭を撫でてくれる蓮祐。
それに、微笑む。


「ありがとう。私は、私のタイムリミットは後、1年。肺移植を必要とする病気。」