「早く行こう?多分、殴りあいが始まる。」


皆に向かって言うと、そうだね。って言って下へ。
でも大我は


「沙亜羅、無理するな。」


私の手の震えに気づいていた。
手を握ってくれる。

本当は、怖い。人を殴るのはあれで最後だと思ってた。でも、雨龍の為になら……。

「ありがとう大我。でも、大丈夫。雨龍の為になら平気」

そう言って下へ。


「やぁっと、会えたねぇ。朝比奈大我と箕ノ口沙亜羅ちゃぁん?」