星に願う

「…大我。」


蓮祐が、深刻そうに大我を呼んだ。
その声で、いっきに部屋の空気が凍った。


「動いたか?」


「…あぁ。…動いた。…それと、もう沙亜羅の顔が出回ってる。」


何の会話だか全く理解出来てない私。
私の顔が出回ってるって、どういう意味?


「ちっ。」


大我が舌打ちをして、私を抱きしめる腕に力を込めた。


「落ち着け大我。漣に通ってるからには、しゃーねぇだろ。校内では、俺と舞邪、蓮祐で守れる。」


架瑞の言葉に大我は、何も反応しなかった。