「夢じゃねーよな?お前、ここに居るよな?」


また、クスクス笑ってしまう。
ふと思った。どれだけ、好きにならされるんだろう。って。


「現実。好きだよ、大我。」


そう言って抱きしめ返した。
ミラー越しに北河さんと目が合って、急に恥ずかしくなり、大我の胸に顔を埋めた。