大我の元に走り寄ると、デコピンされた。


「遅ぇ。」


「ごめん。お待たせしました。行こう?」


「あぁ。先行け。」


七海緒達に言って、車に乗る。
車の中はいつも静か。だけど今日違った。


「おい。」


首だけ大我に向ける。


「何?」


「クリスマスの暴走の時、正式にお前を寵姫と紹介しても良いか?」


そう言えば、女になれ。のちゃんとした返事はしてなかった。
体も、大我に向ける。


「あのね、大我。信じてもらえるかは、分からないけど、私大我が好きです。寵姫とか女とか、大我がその、私を好きで居てくれるなら、願ったり叶ったり……です。」