星に願う

卒業式とLHRが終わって、教室を飛び出す。

正門まで走って


「大我!」


愛しい人に駆け寄る。


「お疲れさま沙亜羅。」


笑って迎えてくれる。
抱きついて


「なんで?!」


「何がだ?」


「代表!蓮祐じゃない!」


「あぁ。
思い出にだな。というか、同じ事を最後の学校でして欲しかった。」


甘過ぎる笑みで言われた。
可愛い。と思ってしまう私は重症かもしれない。


「バァカ。」


「良いさ。お前の為なら馬鹿になれる。」