星に願う

「……来たか。遅ぇよ沙亜羅。」


ゆっくり近づいて来る大我。


「ごめん。今まで係だったの。」


「ふーん。まぁ、ほら買うんだろ?これ、俺の。」


大我の出品は、時計とジャージだった。

ジャージは、黒が主体で横に青のライン。

相変わらず格好良いの着てる…。

こんなの、絶対あげられないよ。

何でこんなの出すのよ…。
だんだん自分が怖くなる。どこまで大我を好きになれば良いんだろう…。

私は、いつまで大我の傍に居られるんだろう…。

ボーっとして居たら、大我に呼ばれた。


「沙亜羅?」