星に願う

「大丈夫。」


そう言ったのを後悔したのは、言うまでもない。


お化け屋敷から出て、空き室へ。


「ははっ。」


大我はまだ笑ってる。


「笑わないでってば!」


何故笑ってるかは、お化け屋敷での私の叫び声。

怖くて

「いやー!!」

とか

「ぎゃっ!!」

とか、言ってしまった…。

恥ずかしい…。

今だ笑う大我。

むぅ。怒った。

空き室の床に、大我の足の間に挟まれるように座って居たのをやめて、立ち上がる。

立ち上がって、窓辺に寄った。