「…お前の為じゃない。…あいつの為だ。」


「フッ。上等。」


全力で捜した。
それでも、大分かかった。

道路の監視カメラを、親父に頼んで借りた。

そっからは、情報の蓮祐達の出番。

沙亜羅の単車を探して、あの教会にたどり着いた。


見つけた沙亜羅は、痩せ細って居た。


意識を失った沙亜羅を、車に乗せ牧師さんの所へ向かった。

「ありがとうございました。」


頭を下げると


「お礼を言いたいのは、こちらです。
沙亜羅ちゃんに、もう一度会わせてくれて、ありがとう。」