「さて、んじゃ後でな。」


うん。分かってる。

大我と話さなきゃいけない事は。

でも、怖いんだ。
何を言われるか分からない。
別れを告げられたら、私は私じゃなくなる気がした。


「…何かあったら呼べ。…すぐに駆けつける。」


蓮祐の言葉が心に広がった。


「ありがとう。」


そう言うと皆笑って、大我以外、外に出た。


「沙亜羅。」


名前を呼ばれて、そちらを向けば泣きそうな顔の大我。


「………何?」


何を言われるか怖くて、冷たい態度をとってしまう。