「ど、して?」


視界が霞む。

大我が傍にいる安心からか、眠気が襲って来る。

ずっと、良く眠れなかったから…


「捜した。雨龍と雷毅全部動かして。頼むから逃げんな。」


大我の言葉に意識が
プツン
と切れた。



長い夢を見た。

澄がまだ、生きていた頃の事。

海で沖まで流された私を、金髪の誰かが助けてくれた。

誰かは覚えていない。
けど、1つ覚えてるのは

"あさひ"っていう名前だけ。


「あさひ…。」