着いた頃には朝日が昇っていて

時間がかなり経っている事を教えてくれている。

携帯の電源は落ちている。

「……沙亜羅ちゃんですか?」

馴染みの中年の牧師さん。
ここは、私だけの秘密の場所。

私の癒しの場。
大好きな場所。


「お久しぶりです。元気でしたか?」


「元気ですよ。沙亜羅ちゃんもお元気そうで。

どうしました?今日は。」


「………暫く泊めてください。」


牧師さんは驚いてる。
そりゃ、そうだよね。

何年なぶりに会ったのに、図々しいよね…。