星に願う

私は


「ちょっとお手洗い。」


嘘をついて、逃げた。

公園を出て走る。
浴衣、走りにくい。

公園は、家からかなり近い。
だから、走って家へ。
ついた途端、浴衣を脱いで動きやすい格好になり、必要な物を持って、単車に跨がった。

煌がくれた、私の単車。

メットを着けて飛ばした。
もう、無理だ。
耐えられない。私には、無理なんだ。恋愛なんて…。

単車を飛ばして着いたのは教会。

あの町から、かなり離れてるこの教会。

県を約2つまたいでるかな。