星に願う

「回るー!!沙亜羅!行こう!」


私に気を使う舞邪。
本当は七海緒と、回る約束してるのに…。

優しい。


「舞邪。私架瑞と蓮祐と回るから、七海緒と回って来なよ。」

「でも…。」


「良いから早く!」


シュン。
と、申し訳なさそうにする舞邪。


「ほらっ!」


「……ごめんね沙亜羅。ありがとう!」


笑ってる舞邪が好き。
だから、悲しませたくない。
大丈夫。私は。

"捨てられる"事には慣れた。

だから


「そんな顔しないで…。」


そう呟いた。