星に願う

だって、あの人が居たから。
大我と仲良く腕を組んで…。
大我もそれを拒否らない。
心臓が"キュー"って苦しくなる。

大我が私と架瑞に気づいて近づいて来る。あの人と一緒に。


「沙亜羅どこ行ってたんだよ。」


………いつもの大我じゃない。
いつもより、楽しそうで嬉しそう。


「ごめん。喉渇いたら架瑞と飲み物…。」


私の言葉はそこで遮られた。


「大我、あっち!あれって、彰じゃない?!」


「あっ!マジだ!彰!」


<あきら>という人の所に、あの人と一緒に行く大我を、ただただ見つめていた。