星に願う

「着れんの?以外だな。」


"フッ"と笑う架瑞。


「じゃあ、帯だけやってやる。」


正直その申し出は、嬉しかった。

結べるけれど、どうも納得がいくようにいつも結べないんだ。


服を脱いで浴衣を着ていく。


「脱ぐ時ぐらい言えよ!バカ!」


「あっごめん。」


"シュッ シュルシュル"


「出来たか?」


架瑞は後ろを向いていた。

「うん。出来た。間違ってるかもしれない…。」


うーんと唸っていたら、架瑞がこっちを向いて


「胸張って立ってみ?」


そう言った。