砂浜を歩いて行くと途中で大我が止まった。


「なぁ…。」


「ん?」


「……何を知っても俺から離れないって、約束してくれ。」


私に背を向けている状態だからどういう表情をしているかは分からない。

けど、繋がっている左手は微かに震えていて…。


「うん。約束する。」


「サンキュ。」


安心したようにこっちに顔を向けて笑った。

何故か分からないけど、その笑みに違和感を抱いた。

なんだろう…。
いつもの大我と何かが違う。

…まるで何かに怯えてるような。

そんな気がした。