「きっと…。」


「ん?」


よく聴こえなくて聞き返すと抱きしめいる腕に"ギュッ"と力を込められた。


「きっと支えてたんだよ。沙亜羅はそいつを。そいつは沙亜羅を。

2人は知らねーうちに支え合ってたんじゃねーのか?」


そうなのかな?
そうだと良いなぁ。

色々貰ってばかりだったから。


「そう思う事にする。」


「ん。やっと笑ったな。部屋帰るか…。」


すっと立ち上がった大我に引っ張られる様に立った。