夜と言っても、もう0時を過ぎている。


「落ち着いたらで良い。ゆっくり話せ。」


頷いてなおのこと泣き続けた。


多分1時間は泣いていたと思う。


「…ぐずっ。ごめんね?」


鼻水をすすりながら大我に謝る。


「大丈夫だ。で、何があった?」


大我に澄の事をすべて話した。


「命日なの。今日。
お葬式の時にね、澄の恋人に会ったの。」


「うん。」


相づちを打ちながら、話を聞いて
くれている。


「『澄を一緒に支えてくれてありがとう』って言われたんだ。
支えてなんか無いのに…。」