星に願う

いつの間にか流れていた涙。

駄目だなぁ…。
澄の事思い出すたびに、泣いてる

"ザクザク"
砂浜を歩いてくる足音が聞こえる

だんだん近付いてきて


「泣いてんのか?」


愛しい人の声が聞こえて、抱きしめられた。


「なんかあったか?」


首を横に振る。

違うよ。違うの。

そう言いたいのに声が出てくれない。


「ふっ、うぅ。」


涙が止まらない。
久々に澄の事を思って泣く。

いや、この日は毎年泣いている。