「どうしよう!進級!」


焦ってるから、キャラ崩壊…。
そんな私に大我は


「大丈夫だろ。」


ケロッとした顔で言う。
まぁね!

教科書見りゃ分かる

って言う人に何か私の焦りは分からないよ!


「架瑞ー。蓮祐ー。助けてー。あの馬鹿みたいな天才がー。」


蓮祐に抱き付く。
驚いたような蓮祐だったけど、優しく頭を撫でてくれた。

あー、猫だったら絶対
ゴロゴロ
言っちゃう…。

そのくらいに、蓮祐の手は気持ち良くて

ウトウトしてると


「…寝るのか?…まぁ良いが。起きたらテスト勉強しような?」


軽く笑って頭を撫で続ける蓮祐に

ふにゃっと笑ったような気がする…。

私の記憶はそこで途切れた。